虹の向こうに




「はぁ?
なに言ってんだお前?」


「私ね!
いつも自分の部屋から
堆矢君の事見てたんだ!」


はい?
お前....何見てんだよ


「お前
知らない人を見てんなよ....」


そう溜め息混じりに
答えた。


すると彼女は



急に

「あは....私は...
覚えてたよ。
君の顔。

覚えてない?」


泣きそうな声で
一生懸命
泣くのを我慢していた





.