主任に口を挟む暇を与えず矢継ぎ早に言った



「今まで新人に引き継いだ分は何件かありますが、以前担当していた私が確認する事を今日初めて知りましたし。不備があった時だけ言われても困ります。教育係の主任がチェックするものだと思ってましたから」



早口で言ったけど

自分が何を言っているのか理解出来ていなかった

口が勝手にペラペラと動いていた





爪楊枝が挟めるんじゃないかって程

主任は益々眉間に力を入れた




一気に喋って酸欠になったのか

さっきよりも大きく脳みそが揺れ始めた




斜め前に座っていた

発端になった書類を作成した

新人の子が寄って来て

「すみません」といいながらオロオロしている