もたれ掛かって座っていた私は

更に腰をずらし深く座り直した




「呑気だねぇ〜羨ましいよ」


『呑気って失礼な!』




昼間っから煎餅食ってる時点で十分ですよ亜矢夏さん




『そうそう、早紀の話聞いた?』



亜矢夏は“呑気”と言われた事を気にもせず

本題に入った




「早紀の話って、正月の?」


『それそれ!新年そうそう災難だよね』


「まーね」




元気な身体だったら

あのババア腹立つよね!とか

色々悪態つけるのに

なかなか話に乗れない




『大丈夫?ホント辛そうだね』


「ん〜、何か身体の力がさ、あんま入らないんだよね」


『病院行った?』


「いや、行ってない」




行かなくても原因が分かるから





『熱は?』


「・・・分かんない」