あめとてるてる坊主

 傘を雨が叩く。

 いつも心待ちにしていたこの時間が、今はとても重い。

 傘から雨粒が流れ落ちずに、溜まっていっているんじゃないかと思うくらいに傘も重い。

 気を抜いたら、手から滑り落ちてしまいそうだった。

 彼が好きだと思ったあの日から、あんなに雨が恋しかったのに。

 今はこんなに憂鬱にさせる。

 私はいつも以上にうつむいて立っていた。