「ダイエットはどうしたの?」
里美ちゃんが呆れた顔をして聞く。
「してるよー……何よ、その顔。してるってば!我慢のしすぎはダメなんですー」
「あんたは少し我慢してもいいと思うけど?」
「いーだ。いじわるな里ちゃんには、あげないもんねーだ」
チョコの袋を抱えて、沙世ちゃんは舌を出す。
里美ちゃんは笑いながら「ごめん、ごめん」と謝っている。
友人たちの笑い声が響く。
どんよりと重い空からいくら雨が降っていようと、結局何も関係なく、ただただ楽しい時間が過ぎていった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…