「キョロキョロしない。子供じゃないんだから」

「いいじゃん!待ち遠しいの。里ちゃんは、本当にケーキいらないの?ってか、ブラックっておいしくないよ~」

「そんな気分じゃない。砂糖が4杯入った紅茶よりははるかに美味しい自信はある」

「えー!そんなことないもん。ほら、飲んでみなって!甘くておいしいよ~」

「うわっ!甘い、すでに匂いが甘すぎる!」


 心底嫌そうな顔をして、私の背中に顔を隠す。