あめとてるてる坊主

「……そうじゃないと思いたかったからです。
沙世ちゃんのことを好きじゃないって……気になる子は沙世ちゃんじゃないって、確かめたかったから……っ」


 ひどく臆病な、卑怯なメールだった。


「気になる子って誰なのって聞くのがすごく、怖かったんです……」


 里美ちゃんと沙世ちゃんのことを知っているから、怖かった。


「だって、私……っ」


 柄の先にぶら下がるてるてる坊主。

 それと一緒に握りしめた。