あめとてるてる坊主


 あんなに明るかった景色が、黒い影に覆われる。

 そして、怒涛のごとく響いたアスファルトをたたく音。

 一気に振りかかった雨に、傘をさすのを忘れて、空をまた見上げてしまった。


 あっという間に視界に広がる景色とアスファルトの色を変え、私の服を濡らした。