振り返った先にいた里美ちゃんは、困った顔をしていた。


「ど、どうしたの?」

「あー、あのね」

「どうも、初めまして」


 その声に、里美ちゃんの隣に見知らぬ男性が立っているに気づいた。


「僕は、松永。一応、里美の彼氏です」


 私はびっくりした。

 初めてみる里美ちゃんの彼氏。

 まさかここで会うことになるなんて思ってもみなかった。