【琴、ごめんね。】 夜、シンからたった一行のメールが届いた。 (…どうして謝るの?) 胸が締め付けられる。 携帯電話を置いて膝を抱え俯く。 (私、どうしたらいいの…) 下を向いたらまた涙が出てきた。 (何も考えたくない…) その日私は眠ることで彼女から逃げた。 そして日曜日になってただ一言【うん。】とだけ送信した。 シンがどういう想いでも私にとっては大切な人で恩人であることに変わりはないから。 ただ繋がっていたいと思ってしまうから、精一杯の返事をしたつもり。 (私、ずるいね。)