今日はシンが図書館へと迎えに来てくれることになっている。
しかし中々現れない彼女の姿に痺れを切らし、席を立って書棚の方へと向かう。
独特の本の匂い。
(この匂い好き)
一通りの図書を見たけれど今日はしっくりと来る本が見当たらなかった。
(今日は【本を読む】っていう気分じゃないかも…)
なんとなく壁を背に床へと座ってみる。
頭の上にある窓の外からは部活動の練習の音が聞こえてくるけれど、どこか遠い。
人の気配のしないこの場所はどこか日常から隔離された場所のようだった。
(私はひとり)
目を瞑ってみる。
(私はひとり)
瞼によって遮断された世界は真っ暗。
両耳も塞いでみる。
何も見えない。
何も聞こえない。
しかし中々現れない彼女の姿に痺れを切らし、席を立って書棚の方へと向かう。
独特の本の匂い。
(この匂い好き)
一通りの図書を見たけれど今日はしっくりと来る本が見当たらなかった。
(今日は【本を読む】っていう気分じゃないかも…)
なんとなく壁を背に床へと座ってみる。
頭の上にある窓の外からは部活動の練習の音が聞こえてくるけれど、どこか遠い。
人の気配のしないこの場所はどこか日常から隔離された場所のようだった。
(私はひとり)
目を瞑ってみる。
(私はひとり)
瞼によって遮断された世界は真っ暗。
両耳も塞いでみる。
何も見えない。
何も聞こえない。