駅のホームを歩く。
辿り着いたのはホームの一番端。
夏休み中の駅は沢山の人でごった返していた。
その喧騒の中、無言の私たち。
何を話したらいいのか分からない。
駅に近づくにつれて口数は減った。
【まもなく3番線に電車が参ります。危ないですから黄色い線までお下がりください。】
別れの合図。
そして零れてしまった私。
「…かない…で。」
「え…」
涙が溢れて零れ落ちるのが分かったから私は俯いたの。
だけど知らないうちに掴んでいたシンの服は離せないでいた。
シンが困るって分かってたから言わないようにしようと思っていたのに。
閉ざしていた口を開けば溢れてくる心の声。
「シン…帰っちゃヤダ…よぉ…」
「琴…」
「行かないで…っ」
俯いていた顔を上げてシンと視線を合わせたら、飛び込んできたシンの寂しげな顔。
辿り着いたのはホームの一番端。
夏休み中の駅は沢山の人でごった返していた。
その喧騒の中、無言の私たち。
何を話したらいいのか分からない。
駅に近づくにつれて口数は減った。
【まもなく3番線に電車が参ります。危ないですから黄色い線までお下がりください。】
別れの合図。
そして零れてしまった私。
「…かない…で。」
「え…」
涙が溢れて零れ落ちるのが分かったから私は俯いたの。
だけど知らないうちに掴んでいたシンの服は離せないでいた。
シンが困るって分かってたから言わないようにしようと思っていたのに。
閉ざしていた口を開けば溢れてくる心の声。
「シン…帰っちゃヤダ…よぉ…」
「琴…」
「行かないで…っ」
俯いていた顔を上げてシンと視線を合わせたら、飛び込んできたシンの寂しげな顔。
