朝から待って早7時間。
校門のところにいる警備員のおじさんが途中、温かい缶コーヒーをくれた。
人探してると言ったら「頑張ってね。」と優しく声を掛けてくれた。
優しくされると甘えたくなる。
こんな見知らぬ人にさえ『どうにかして』と思ってしまう私の弱い心。
ぐっと堪えて笑顔でお礼を言った。
またシンを待った。
だけど…
「お姉ちゃん、もう大学の授業全部終わっちゃったよ。」
さっきのおじさんがわざわざ教えてくれた。
「そうですか…ありがとうございます。」
瞳いっぱいに溜めた涙を零れないように必死に我慢する。
そんな私におじさんは悲しそうに笑った。
何の収穫も得ないまま私は帰路に着く。
また明日も行こうと思う。
大学は授業の無い日もあるだろうから。
一週間通おうと思うの。
今日はダメでも明日はきっと。
そんな希望はいつまで経っても捨てられなかった。
校門のところにいる警備員のおじさんが途中、温かい缶コーヒーをくれた。
人探してると言ったら「頑張ってね。」と優しく声を掛けてくれた。
優しくされると甘えたくなる。
こんな見知らぬ人にさえ『どうにかして』と思ってしまう私の弱い心。
ぐっと堪えて笑顔でお礼を言った。
またシンを待った。
だけど…
「お姉ちゃん、もう大学の授業全部終わっちゃったよ。」
さっきのおじさんがわざわざ教えてくれた。
「そうですか…ありがとうございます。」
瞳いっぱいに溜めた涙を零れないように必死に我慢する。
そんな私におじさんは悲しそうに笑った。
何の収穫も得ないまま私は帰路に着く。
また明日も行こうと思う。
大学は授業の無い日もあるだろうから。
一週間通おうと思うの。
今日はダメでも明日はきっと。
そんな希望はいつまで経っても捨てられなかった。
