王子の甘いささやき…




そんな会話をしているうちに湊海の家にたどり着いた









「入って」






やっぱり、というか当然だが今日も家には誰もいない様子







「お邪魔します」







玄関で靴を脱いで立ち上がった私










すると湊海がいきなり私をひょいっとお姫様抱っこしてきた







「そ、湊海?」







私の問い掛けにも無視して階段を上る彼







ま、まさか…………
いきなり!?ってことはないよね…?
いや、あのムードってものは……無いの!?!?







そう一人でぐるぐる考えていたらベッドの上に降ろされた







え!………えっ……









「ち、ちょっと待って!!」






「ん?どうした、桃菜?」







いつに無く優しい表情の湊海