一人っきりの教室はなんだか少し寂しかったけれど、静かで作業は順調に進んだ




「良かった♪これなら五時までに終わりそう!」



そう呟いた矢先の事だった




ガラガラ………




教室のドアの開く音がして
ふと顔をあげると




そこには
夕やけに照らされた整った顔立ちの男の子が一人立っていた
少し長めのグレーの髪、シャープな顎、二重のキリッとした目







「…カッコいい……///」



その身なりはまさに王子様のようで
そのあまりの綺麗さに見とれていた私は
その人がこっちに近付いているのに気がつかなかった






私が気付いた時には
その男の子はもぅ、すぐ目の前にいて
私の顔を覗いていた




「…!!わわっ//////」




男の子とそんな距離に慣れていない私は驚いて顔が真っ赤になるのを感じた