「あのさ………俺、浅野の事が好きなんだ……」






「え………?」






今なんて……?







驚いている私に成田君はもう一度、今度は耳元で囁くようにこう言った







「…桃菜の事が好きだよ」






嬉しかった





嬉しくて涙が溢れた







「ほ………んと…に……?」






そんな私の姿を見て
成田君はそっと、私を抱き締めてくれた







「本当だって、俺はお前が一番好きだ。俺の彼女になってくれる?」









「うん!」







そう返事して顔をあげると、そこにゎ今まで見た事がないくらいに優しい優しい表情をした彼がいて胸がきゅんとした
まるで愛しい者を見るようなそんな顔をしてた