真剣に何かを書いていた彼女がこちらを見るなり驚いた表情をした
“やべ………”
ちょっと戸惑ったが
開けてしまったからにはそのまま立ち去る訳にもいかない
何より
ずっと想っていた彼女が今自分の前にいる
嬉しくて抱き着きたい気持ちを抑え
彼女に尋ねる
「君…可愛いね、天野さん?」
すると
その娘は大きな瞳を更に丸くして聞いて来た
「なんで、私の名前知ってるの…?」
ズキッ……………
心が痛んだ
そうか、俺の事覚えてないのか…
ちょっと悔しくて
「なんでだろうね…?」
って
少し意地悪してみた
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