もぅ放課後だったからか
校内には人がいる気配がしなかった




一通り物色して周った俺は
最後に明日から通う自分の教室を見ることにした





「ふぁ~~…眠ぃ」





教室なんて所詮何処も変わらない





そう思って
軽くスルーしようとした時




「良かった♪これなら五時までに終わりそう!」






教室から一人の女の子の声がした





気になって
教室を覗いてみると、そこには
真剣に何かを書いている女の子








ドキッ……………







あの娘はもしや…


いや、間違ない





“天野……?”





そう思った俺は自然と教室の扉を開けていた