これ以上、二人には 迷惑かけられないよ。 「夏美ちゃん… 今行かないと後悔するよ? 慎一の見送りに 行ってやってよ… 昨日だって 俺に電話してきたんだぜ?」 裕也くんに言われた。 「でも…」 「でもじゃない!! 本当は行きたいでしょ? その顔は… もう慎一くんの胸の中で 泣いちゃいなよ… その涙は私たちが 拭く訳にはいかないからさ…」