トントンー…

部屋のドアがノックされた。


お母さんが

私の部屋に入ってきた。


「夏美…
本当に行かないんだね」


「うん…」


「じゃあ、
見送りに行ってくるから…」


それだけ言って

お母さんたちは

空港に向かった。