「先輩は僕が誰にでもそんな事言うと思うんですか?」




「え?いや…」




岡田は急に真剣になって
話し始めた。




「それは違いますよ」




だんだんと私達の距離が近くなって


「結亜先輩だから。です」
ドキッ。


そう耳元で囁かれた。





私だからってどういうこと…?




「先輩、意味分かります?」



私の心を読み取ったように、そう私に言った。




「先輩のことが好きだから、毎日好きって言ってるだけじゃないですか」




私のことが好きだから?


岡田は私のことが??




「先輩…」


「―――っ!?」




キ、キスされる?!


岡田の顔が近づいてきた。




「ちょっ、待ってっ」










って…



あれ?

何もない。





私がそっと目を開けると
そこには意地悪く笑った岡田の顔。




「先輩、冗談ですよ♪」



「え?」



「キスはちゃんと先輩が俺のこと好きになってくれるまでしません!」




そ、それは…




「でも先輩可愛いかったな。今もこんなに顔赤くして…。あ、もしかしてキスしてほしかった?」




「なっ/////」




こ、こいつはっ…




でも、ちょっと期待
してしまった自分がいた。




大丈夫かっ自分!