何分こうしていたんだろう。



周りをみると空が少し暗くなってきていた。




「肌寒くなってきましたね…そろそろ帰りましょうか」



岡田は私から体をゆっくり離した。



その言葉に私は胸がちくっとした。



「やだ」


「……え?」




私の言葉にびっくりしたように振り返った。




「まだ…もっと一緒に居たいの」



自分でもこんこと言えるなんてびっくりするぐらい。


口が自然に動いてたんだ。




岡田は驚きながらもにこっと笑ってくれた。




「外は寒いです。僕の家…来ますか?」




私は岡田のその言葉にゆっくり頷いた。