帰宅部の下校のピークを過ぎた学校には、運動部の声たちが響く。


ハルと並んで歩く事はしなかった。

ハルと一緒にいては、嫌でも目立ってしまう。

私はハルの少し後ろを歩く。

あたかも、帰る方向が一緒なのだというように。

私たちの前を歩く女の子の集団から、きゃーっと喚声が上がる。