「やめろ。お前ら停学になりたいのか??」 甘くて低い、城之内くんの声…。 その声を聞いただけで あたしの心拍数は 一気に急上昇する。 「…ッ!!城之内!!」 怖い人が拳を宙で止めた。 そして焦った様子で 祐介くんをにらみつける。 「お前…覚えとけよ」 そしてきびすを返して 去ってしまった。 「忘れたよ、ばーか」 祐介くんが去っていく二人の後ろ姿に べーっと舌を出す。