「成績優秀でテストを
すればいつも一番で
しかもスポーツ万能。
それであのかっこよさ
だから女の子が毎日
キャーキャーうるさかったわ。
前は今ほどあれてなかったし。
でもその時も周りと
一歩離れてたかな。
教室ではけっこう一人でいたよ。
でも…」
「でも??」
急に声のトーンを低くしたマヤに
あたしはドキドキしながら聞き返した。
「理由はわからないけど
いきなりあれだしてね、
もう毎日ケンカざんまい。
あたしら単純だから
みんな怖がって
あいつに近寄らなくなってさ」
「そうなんだ…」
城之内くんに一体
何があったんだろう…。


