◇◆みるくside◆◇ 「え?みるく知らなかったの??」 マヤがお昼ご飯の あげぱんをほおばりながら、 目を丸くした。 「だってマヤ教えて くれなかったじゃん。 びっくりしたよ。 城之内くんに会うには 心の準備ってもんが 必要なのに」 昨日のことを思い出すと 胸がドキドキする。 てかあたし…昨日城之内くんに 抱きしめられたよね…。 でもきっと城之内くんは あたしのことなんにも思ってない…。 きっと優しいから あたしを抱きしめて くれたんだよね…。 なんだか嬉しいけど 切ないなぁ…。