うううっと泣くまねをする祐介。
なんだかかわいそうになってきた。
「気にすんなって。それは祐介にはもっとお似合いの人がいるってことだよ」
俺の言葉に祐介は顔をあげた。
その目はうるうるしていて、少し驚いた。
「ありがとう、涼!!
俺はいい友達を持ったよ」
「な…何言ってんだ!!お前!!」
まじで照れるし。
「俺、愛を忘れて違う女に恋するよ!!
涼!!今日は飲もうぜ!!」
「そうだな。飲もう」
俺は生徒会室の奥にある冷蔵庫からオレンジジュースを取り出した。(未成年だからね)
「涼!!つまみ!!」
「はいよ」
祐介の前にありったけのおかしをドンと置いた。
「よーし。俺の新しい恋と涼の片思いに…乾杯!!」
「俺は恋してねーよ!!」
校舎の端っこ…生徒会室で時間外れのバカ騒ぎが始まった。


