俺はその言葉に驚いたが、うなずき、さらに強く苺川を抱きしめた。 苺川は目をきつくつむり、耳をふさいでいた。 その姿はとてつもなくいとおしくて。 心の底でこの時間がずっと続けばいいのにと思う自分がいた。 ――……… ………………… はぁあああ。 何をしてたんだ、俺は…。 あれからすぐに雷はやみ、俺は苺川を家に帰した。 本当は家まで送るのが男の道義ってモノだが、仕事がたくさん残っているので俺だけ学校に残った。