ガラッ



「「かわいい〜!!」」


そう言う女の子と男の子の声援に一歩たじろく。


「はーい。静かに!
じゃあ苺川、自己紹介を」


「あ…はい。苺川みるくです。よろしくお願いします…」



「「かわいい〜!!」」


またしても黄色い声援が…。


あたしは震える拳をギュッと握りしめた。


「うるさいぞ〜。
じゃあ苺川はあそこの席な」


「はい」


あたしは先生が指差した、窓際の一番後ろの席に座った。



ふぅっ。


クラスの雰囲気がよくてホッっとした。


あたしは机にカバンを置きながらボーっと考えていた。