「あっはい」 あたしはあわただしく書類を渡した。 「ん。帰っていいよ」 書類を渡したあともぼーっとしていたあたしに、城之内くんは手を上げた。 あたしはこのままにしたくないという思いでいっぱいだった。 「ねぇっ。何でこのごろ学校来ないの??」 書類に目を通しながら城之内くんは答えた。 「いつものことだ」 「え??そうなの??」 「生徒会長の仕事が忙しいんだよ」 「仕事??」 あたしがオウム返しに聞いた時、城之内くんの後ろにある窓の外で突然光が見えた。 ゴロゴロ ピシャーーーン!!