「よしっ!できた!!
あとは生徒会に提出するだけだよ」
そう言って泰斗くんはニコッと微笑んで、あたしに書類を渡した。
委員会が終わったあと、あたしと泰斗くんは二人で残って、委員会の仕事をしていた。
「ごめんね。あたし全然役にたてなくて…」
何をしたらいいのかわからないあたしの代わりに泰斗くんが全部仕事をやってくれた。
だからあたしは何もしていない。
「いいのいいの。
みるくちゃんかわいいからそれだけでいいの」
「えっ」
かっかわいいって…。
よくそんな恥ずかしいことよく言えるなぁ…。
言われたこっちが恥ずかしくなるよ。
「じゃあみるくちゃん、これ生徒会室に提出してきてくれないかな?
提出は委員長がしなきゃいけないから…」
「うんっ。わかった。
本当にありがとうね」
「どういたしまして」
泰斗くんは白い歯を出して笑った。


