あたしのその言葉を待っていたかのように、拍手が起こる。
どうやら委員長が決まらなくて困っていたらしい。
「みるくちゃん大丈夫??
委員長仕事多いからみんなやりたがらないんだ。
2年は全員役員やんなきゃいけないし…」
「そうなんだ。
大丈夫だよ。仕事頑張るね!」
心配してくれることが嬉しくて、あたしは明るく振る舞った。
この人…優しいなぁ。
優しい上にかっこいいので、絶対モテるだろうと確信した。
「そっか。じゃあ一緒に仕事頑張ろっ!!
俺は副委員長の鈴岡泰斗(スズオカ タイト)よろしく」
「うんっよろしく」
それがあたしの波乱の幕開けだった。


