2度目のキスをして1週間。
視線は松下を追うものの、何を話すでもなく毎日が過ぎていった。


体育の授業中。
今日は体育館で男女混合で授業をしていた。

30分くらいたった時、悲鳴があがり何かと思って視線を向けると、松下が倒れていた。
気がつくと、俺は松下に走り寄っていた。

「松下・・・!!」
「貧血みたいだな。保健室連れて行って・・・」
「先生、俺が行きます。」

先生の言葉をさえぎり、松下を抱き上げ歩き出す。

「ごめ・・んね」
「いいから」

力なく松下が言うから、視線を合わせないままそう言った。