みのりが助かるなら、この声なんていらない。
みのりが助かるなら、Cleverを辞めたって構わない。
みのりが助かるなら、何を犠牲にしたっていい。
みのりが生きてくれているだけで、隣で笑っていてくれるだけで、それだけで十分なんだ。
みのり!!

その時。
みのりがゆっくりまぶたを上げて真っ直ぐ俺を見た。
そして視線が合った瞬間、静かに笑った。
みのりの唇がかすかに動く。

あ り が と う

だ い す き


そして涙を一粒流して・・・

ピ――――――――――――・・・・