最初の頃は何度も何度も
ママにお願いした。

『イイ子にするから…
邪魔しないから…
だからお家にいれて?』


そんなお願いが通るはずが
なかった―

あたしは小さな小さな公園で
寝泊まりして学校へ行く―

お金がなかったから

給食の残りのパンを
誰からも気づかれないように
もって帰った。