あたしはマイクを持って皆に向きなおった。
「聞け!愚民たちよ!
あぁ、もぅカラオケだ!バンドのヴォーカルだ!
どんなに偉そうなこと言っても目をつぶってくれ。
それでしかあたしゃ伝えられないんだ!!」
ここで訴える前に缶コーラ一本でも飲み干せばよかった。
のどがカラカラだ。
ちきしょう。
久しぶりに立つステージであたしは緊張してやがる。
「あたしゃね、畏まった事が大嫌いなんだ!
イコール演説とか集会とか何かの儀式とかもかたっ苦しくなって
必殺立ち寝でその場を過ごしちまう。
いいか?生徒会長のあたしでもだよ?」
隣で板林が「生徒会長は僕だ」と呟く。
あ?知るかボケ、無視だ無視。



