「…ごめん」
私は頭を下げて謝った。
「姉貴は関係ねぇよ」
「いたたた」と声を上げて起き上がったのは信也だった。
「寝てなきゃダメだよ」と蘭が注意したが聞く耳を持たない。
「今回は俺の単独行動。」
「でも、私がそうしろと言ったようなものじゃない」
「あ?」
彼は頭に来たように返事をする。
そして吐き捨てるように言った。
「だーれがお前なんかの言うこと聞くかよ」
カッチーン。
「大事なお姉さまに向かって“お前”はないでしょ!?
だいたいね、たまには家に帰ってきなさいよ。
お母さんが心配してるんだからね!!
あんたのことばっかり聞いてきて、私の耳が腐っちまうところだから!!」



