見間違えかもしれないが、その男は信也に似ていた。 暗闇のせいで風貌が似ていたのかもしれない。 しかし、もし信也だったら…。 「どこ行くんだよ」 彼のあとを追いかけようとしたら、正木悠太に腕をつかまれた。 「お前が行っていいような所じゃない」 「知り合いが入っていったかもしれない」 「お前まで事件に巻き込まれるだろ」 「だけど…」 声が震えた。