なんとなく立っていたのが正木悠太の店の前だった。
もうここには用がないのに…。
他の店に挟まれて窮屈そうなカラフルな店。
しかし、どこかこじんまりとしていた。
「なんで売れないんだろう…」
それに今、あたしは板垣から生徒会長の座を取り戻そうとしている。
そんな事をしたらまたここの迷惑になってしまう。
それにまたあたしは生徒会長を勤める事ができるのか…。
だけど…もしユキナが言ってたことが本当なら…。
「どした?」
店から出てきたのは正木悠太だった。
「もう閉店?」
「いや、チラシ配り」
そう言う正木悠太の手には束になったビラがある。



