「お姉ちゃんのせいだ!」
「なんでよ!」
「お姉ちゃんがすぐに貸さなかったから!」
「違うもん!信也が折ったんでしょ!」
いつもの喧嘩が始まる。
「ケンカはやめなよ」
ケンカが始まると蘭の声が耳に入ってこない。
ついにつかみ合いになった。
少し体格差が出てきた時期であたしは押され気味になった。
あたしは勢い良く信也を押し倒し、身体中ひっ叩いた。
信也は涙を浮かべ叫び、あたしも目頭に涙を溜めてやけになっていた。
―信也が反撃をした。
ドンッとあたしの肩を押し、そのまま蹴り飛ばした。
あたしは川へ放り出される。



