小さい頃から弟とは仲が悪かった。 いや、仲が悪いというかケンカが絶えなかった。 あたしは負けず嫌いと勝負好きいう遺伝のせいにしている。 だから口ゲンカの他にも二人の間に“闘いごっこ”といった ダンボールで作った武器を持って、公園に行きよく闘っていた。 「やめなよ」 本気でケンカをしているとき、いつも蘭が仲裁役だった。 平和主義の蘭は負けず嫌いで勝負好きなあたしたちにとってうっとうしく感じた。 だけど、その気持ちはあるときを境に変わったのである。