子どものように拗ねるあたしを哀れむように彼女は眉をひそめる。



「どうみてもおかしいでしょう。


生徒会長に余程の執着心がある者か


金持ちのただの気まぐれじゃないと


そんな行動を起こしませんよ。」



そんなの分かってるよ。



「前者だと良いな♪」


何も考えてない正木悠太は言う。


「いや」


彼女は付け加える、まるで探偵のようだ。



「もしや悪の手に染まっているものかもしれない…」



どこの悪の結社ですか。



「とにかくあたしは何にしても関係ないから」



冷めたように笑うと二人に変な目で見られた。



「お前さ・・・」


先ほどとは違う、切ない声。


それを補うように副会長が言った。



「あなたは義務として生徒会長をやっていたのですか?


それとも自分の意志としてやっていたのですか?」