「こんな不器用な人に仕事が務まるわけがないでしょう」


「それには理由があって…」


が、二人はあたしの話なんて聞いてなかった。



「人が増えたほうが楽しいもんなぁ♪」


あたしは正木悠太のテンションにムシャクシャして


やけになったような口調で告げた。



「あたし、ここ辞めたから」


「そっか」


「…何その反応!?( ̄Д ̄;)」


「てか、なんで辞めるんだよ??」



こいつ全く分かっていない。


というか今までのあたしが話した話をちゃんと聞いていたのか?



「会長として名乗り出た男が生徒会費を免除してくれるんだってさ。


だから、あたしはもぅここで働かなくていいの。」



「話が上手すぎますね」


副会長がばっさり切ったように言う。



「どこが」


あたしは反抗する。