私は仕事があるとユキナに伝えるべく試着室に向かった。



「へぇ、やっぱりお呼び出しじゃない」


「それちょっと語弊かな」


試着し終わったユキナに仕事のことを告げた。


「少しは進展があるといいね」


「あたしはべつになくてもいい」


そう言うとユキナは腑に落ちない顔をする。


「男子嫌いが治ったと思ったんだけどねぇ」


「治ったさ。だけど、恋愛とかそういうのとはまた違うでしょ。」



そう、あれから早一年


元カレに復讐するという一条哲矢復讐計画が幕を閉じてから


あたしは行動を慎んだ。


そのおかげで男子とよく喋れるようになり良いリハビリになった。