ユキナは水道で紙を水に濡らした。 「何やってるの?」 「見てみ」 覗き込むと紙に書いてあった赤い文字が 薄くなって読むのは不可能になっていた。 「水性ペンかよ・・・。」 あたしはほっと胸を撫で下ろした。 全くぅ、誰だよ、こんな事するなんてぇ。