いつものことなのであたしは冷めた目で彼を見た。 「あんたは“元”会長でしょ」 「あはは、なんかまだ現役って感じだなぁ。」 へらへら笑う正木悠太にあたしも心の中で納得してしまう。 彼が麗高を卒業し、あたしが引き継ぎ、 彼がやってきた仕事が酷なものだと分かる。 普通の生徒会長の仕事でもこんなに大変なのに 彼はあたしの自暴自棄にも対処してくれた。 それはちょっと申し訳ないと思う。