高原の話を聞いた時に運び込んだ時の事を思い出した。

ベッドの下に転がり落ちていたアレだ。

まさか母親の再婚相手が、犯していたのには、さすがに驚いた。

ぽつりぽつり話す高原の指先やら声は震えている。
けれど、それを悟らせないように平気な顔をしているのが、俺には辛い。

こんなに苦しんでいたのに俺は、毎日会うのが楽しみにするだけで何も気付いてやれなかった。