無法地帯の君

抱き締めている藤原の胸をトンと押した。

「うちが…小6の時に母親が再婚してんな」

高原は、ぽつりぽつりと口を開いた。

「高原…?」

藤原は床に座り込んでいる高原にベッドの方へ促し、隣に座った。

「新しい父親はええ人で優しい人やったから、すぐに打ち解けれてん。

ある日、母親が主張でおらん時、ヤらせぇ言うてきて、…──抱かれた」

藤原の目が、大きく見開かれていくのを、盗み見る。