「ええ雰囲気やったで?
付き合ったらええやん」

ニヤニヤと藤原の顔を見てやると、悲しい顔をしていた。

「…付き合えへんよ。
好きな奴おるから」

「ふーん…」

休憩が終わる声が下から聞こえ藤原は、また明日と体育館に向かっていった。

藤原の背中が消えていくのを
じっと眺めていると、ポケットから電話が鳴り響いた。