「迷惑かけたな」

「気持ちわりぃ…」

珍しく謝ってやったら気持ち悪いって、こいつ腹立つわ。

「ぜーんぶ終わったわぁー。
…なんや笑けるわ」

村上は総てを知っている。
教師も誰も、もちろん藤原にも知らない。
村上にも知られるつもりは無かった。

「今日、藤原に逢ったのか?」

「逢ってへん」

「逢ってやれよ。
あいつぐらいしかいないじゃねぇか?お前の事心配してんの」